2006年07月13日

相手の属性非難すべからず

ジダンへの侮辱判明=読唇術で分析と英紙〔W杯〕(時事通信)

サッカーはじめ、ワールドカップなどのプロ・スポーツの長所は、優れた選手なら民族や宗教、国家の対立を超えてフェアなプレーをできて、理不尽な差別をされないところにあります。

これはジダン選手が有終の美を犠牲にしてまで怒るのも当然ですね。彼がイスラム教徒でも、アルジェリア移民であることも、彼が全世界に感動を与えたスポーツ選手としての能力には関係ありません。

しかしこういういわれなき差別は、外国の方々に残っています。

さて、バヌアツのことです。ここはもと英仏共同の植民地で、独立も1980年と、遅かったのです。バヌアツは全人口の95%までが黒人ですが、政府省庁には白人がアドバイザーとして幅を利かし、経済も政治も白人が握っています。こんなところに黄色い東洋人が行くと、どうなるでしょうか。

どんなに語学ができても、イエローな東洋人(中国、韓国含む)というだけで差別されますね。白人も決してこの島で主人として納得されているわけではなく、ホームステイしていたお金持ちの白人の家は、石を屋根に投げられたことが2度ありました。また、観光客が簡単に渡れない「民族主義の島」という島もあります。

この島に渡るには日本人でも、青年海外協力隊の先生などでないと、「何しに来た!」とのんびりしたこの国に似合わしからぬ口調で言われるそうです。何でもリビアのカダフィ大佐のもとで「修行」してきた連中が立て籠もる島だそうです。

黒い肌のオリジナルのバヌアツ人は「ローカル・ピープル」と言われ、最低賃金月額2万円でこき使われています。しかし黒人が経営した旅行社は、多額の横領で潰れました。そうするとやはり「黒人だから」ということになるのです。そんな差別がのんびりとした、気のいいバヌアツ人を過激な民族主義に駆り立て、更なる差別を生みます。

アメリカが発展したのは民族の違いを受け入れたからといいます。とにかく個人の属性、

○民族 ○性別 ○宗教

を攻撃するのは、特にフェアなルールで運営される公式スポーツの分野では慎むべきことです。転じてもっとスポーツが盛んになれば上記のような言われなき属性差別がなくなる方向に作用するのではないかと思います。

issikikyurokusiki at 05:03│Comments(0)TrackBack(0)南の島 

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