2006年05月31日

存在しなかった”日本の島”4

さて、クイズのようですが、「〜鳥島」という島は小笠原諸島を中心にいくつかありますが、この中に「かつて地図上存在したが、現在かつ過去にも存在しなかった島」が1つ含まれています。どれでしょう?

○ 鳥島
○ 東鳥島
○ 西鳥島
○ 南鳥島
○ 北鳥島
○ 沖ノ鳥島
○ 中ノ鳥島
○ 大鳥島

答えは、
○ 鳥島…小笠原諸島の聟島列島に実在。
○ 東鳥島…実在せず、架空小説だけの島。
○ 西鳥島…東シナ海の南沙諸島、南威島のムカシの日本名。今は名前はない。
○ 南鳥島…太平洋の真っ只中、日本海溝の東側の日本領で唯一の実在する島。
○ 北鳥島…小笠原諸島、母島列島に実在。
○ 沖ノ鳥島…これも太平洋の真っ只中、消滅しそうで対策が行われる島。
○ 中ノ鳥島…????
○ 大鳥島…アメリカ領ウェーク島のこと。日本が64年前、占領したときの名。

このうち謎なのは何といっても「中ノ鳥島」でしょう。

何といっても、明治時代に「発見」され、戦前には海図にも載っていました。しかし戦時中には存在しないとされて地図から抹消され、しかし戦後にも地図に記載されていたという島なのです。その発見者のハナシだけで、それ以外の誰も見たこともない幻の陸地です。

この発見者が詐欺師だったとも、また南鳥島や、他の島と間違えて報告したとも言いますが、重要なことは、そのハナシを国やマスコミが信じ、半世紀近く堂々と公文書たる地図にまで載せていたということです。

当時南の島は鉱物資源や、アホウドリ、グアノ(鳥の糞)の宝庫として、事業の対象になっていました。この中ノ鳥島の本家たる鳥島はアホウドリが絶滅寸前になり、近年ようやく明治の乱獲から回復してきたという歴史があります。ナウル共和国はリン鉱石で国を持たせてきました。最近は枯渇して国家が破産寸前ですが。

国も金のなる木は1つでも欲しいのです。現在、沖ノ鳥島が水没寸前で、岩を囲って侵食から守る、サンゴを育てるというような対策を練っているようです。これは200カイリ漁業専管水域を守ろうというもので、まさしく日本の「国益」に関することです。

この中ノ鳥島のハナシはたとえ漁業水域問題がなくても、南の島というのは何か魅惑的な響きを持っているということを物語っています。バヌアツを「発見」したヨーロッパ人も、危険を冒しながら大洋を渡ったのは、ひとえに豊かな南の島の資源を求めてのことでした。ムカシは鉱物資源、今は漁業資源の縄張り争いと、南の島はロマンチックな雰囲気だけでもないようです。

issikikyurokusiki at 04:49│Comments(0)TrackBack(0)南の島 

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