2006年03月31日

バヌアツ:レストランの人々5

バヌアツでは、ホームステイしたり、事務所を借りたり、いろいろなところに住みましたが、引越しの過程で日本人オーナーのレストランに3日ほど居候しました。飲食店の従業員はもっとも身近な人たちだけに、観察していて面白かったですね。

1、コックA
南太平洋1,2を争うスピードランナーで、ドラムの才能があり、オーナーが相当額を出して、日本の学校で学ばせるためにお前もお金を貯めろと指示した若いコック。南太平洋1のドラマーになると期待されていましたが、貯めた金は土地を飼うために使ってしまい、オーナーをすっかり失望させました。

2、コックB
結構熱心に働くので、オーナーも信頼してキャッシャーを任せたところ、たちまち豹変してドロボウになりました。徒党を組んで口止めしておいてから金を制服のポケットに隠し、着替えるときに私服に移し替えるやり方です。現場を押さえようとしますがなかなか巧妙で、尻尾をつかませません。しかし契約満了の時期が来ました。勿論更新はしません。

最後に、オーナーは盗みのことは言わず「ファーザーはちゃんと見ているよ」とささやくと、ブルブル震えだし、汗びっしょりになったそうです。

今度はウエイトレス「列伝」です。

1、ウエイトレスA
8年いる古参。日本なら主任クラスになるかも知れませんが、後輩の教育や指導はまるでできません。日本語を教えてもお客の前でサービスできません。(バヌアツではお客にメニューを説明したりしてサービスするのは普通)
2、ウエイトレスB
専門学校を出て、接客業を習ってきたという19歳。しかし清潔観念、礼儀やサービスの基本などの食べ物屋の基本が分からず、相当OJTに苦労されたようです。ただし貞操は堅く、オーナーも帰り道に気を使っていました。
3、ウエイトレスC
南太平洋大学の学生。19歳で子どもが1人います。ビスラマ語(現地語)を教えてくれと言ったら急に高圧的な態度になりました。呑み屋の常連でかなり遊んでいますが、力が強く勇敢です。
4、ウエイトレスD
レストランのCDを盗みました。オーナーがカマをかけて、「お前のCDがウチにあるが、間違えたと思うので持ってきてくれ」というと、素直に持ってきてしまいました。持ってきた時点で勿論クビです。
5、ウエイトレスE
200〜300円をいつもくすねてしまいます。オーナーが買ってあげたハンドバックに盗んだカネがちゃんと入っています。もうしないからまた雇ってくれと言ってまた盗みを働き、レストランに出入り禁止になりました。

これは「問題ある」従業員の場合ですが、いやはや、基本的に良くも悪くものんびりしているのです。罪の意識はあるのですが、教会に行って悔い改めるとケロリと忘れるそうで。モノの所有意識が希薄だった原始共産主義の名残です。「ヤシの木のヤシの実は誰のものでもない」ってヤツです。


issikikyurokusiki at 03:09│Comments(4)TrackBack(0)南の島 

トラックバックURL

この記事へのコメント

1. Posted by Tack   2006年03月31日 10:56
5 凄い・・・。
よくそんな環境で商売続けられますね。
私なら3日でギブアップですね(^-^;
2. Posted by フレンチフリゲート   2006年03月31日 19:04
5 Tackさんコメントありがとうございます!

いや、盗むと言ってもせいぜい数百円単位、日本や他の発展途上国に比べれば、かわいいモンです。このレストランはそういう不正より、銀行の高金利により潰れました。不況は日本より甚だしいです。しかしおカネで殺すなんて事を起こすのは外国人のみで、幼児虐待もありません。なぜでしょうか?
3. Posted by Tack   2006年04月01日 17:58
5 良い自然環境の中で暮らすと、人間の心も正常になっていくのでしょうかね。都会は便利ですけれども、ただ居るだけでストレスが溜まるところですよね・・・。
4. Posted by フレンチフリゲート   2006年04月01日 18:36
2 ただ、文明生活に慣れた日本人が行くときっとボケるでしょうね。また、医療設備も貧弱で、重病ではニューカレドニアまで行かなくてはならないので、急病で命を落とすこともあるでしょう。

その辺は発展途上国です。現実的な問題がどうしてもかぶさってきますね。

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔