2006年07月

2006年07月31日

ブリューゲル「死の勝利」2

いわゆる歴史的価値のある名画の中で、一番衝撃的な絵を挙げるとすれば、このピーテル・ブリューゲル「死の勝利」でしょう。ホラー映画や怪談多々あれど、この絵は当時の現実を反映しているだけに、非常に怖いです。

遠景には沈没するフネ、火を吹き上げる山、首を吊る人。不吉な情景ばかりです。首を刎ねようと刀を振り上げているのは、ドクロの人物、すなわち「死」の象徴です。

左下には王侯らしき身分の高いヒトが息絶え絶え。その傍で「死」が砂時計を持って、「さあいつ死ぬでしょう?」とからかうように笑っています。右下にはカードを楽しみ、恋を語らう男女、その傍にも「死」が「もしもし」と付きまとっています。

中央やや右側、箱の中に人々が追い込まれています。その箱のフタを開けているのはこれまた「死」です。何のワナでしょうか。

1562年の作品ですが、こんな絵が描かれる背景はどうだったでしょう。続きを読む

issikikyurokusiki at 05:01|PermalinkComments(0)TrackBack(0)よしなしごと