2005年03月08日

マラポア半島

それではローランド家を離れ、半島を下って元の幹線道路へ戻るとしましょう。

ローランド夫妻は旦那がテニス、奥さんがサイクリングと趣味が違います。私は自転車を持ち込んだので、奥さんとサイクリングをしました。

50歳近い奥さんは坂にかかるとすぐ押しますが、かなり遠くまで出かけます。そして、方々の知り合いに声をかけます。気が向くと付近の海にザブンと飛び込んでひと泳ぎです。

奥さんもフィジー人で、英語、フランス語、フィジー語、ヒンディー語(フィジーにはイギリスに連れてこられたインド人が多い)、ビスラマ語(バヌアツの土語)の5ヶ国語を操ります。「日本食はダイエットに良い」のだそうです。

「この葉は食べられる」「この団地は今や金持ちはいない」など、奥さんの地域解説は詳細ですが、一軒家には白人、集合住宅には黒人が住んでいるという構図がありました。奥さんも色は黒いのですが、その態度にはありありと現地人に対する軽侮の色がありました。

半島付近の海に黒い液体がにじみ出ている場所があります。それは何と、石油だそうです。筆者の貧弱な英語力のなせる業かもしれませんが、掘ってみれば大油田が見つかるかもしれません。そうなれば貧富の差別もなくなるでしょう。


issikikyurokusiki at 20:38|PermalinkComments(0)TrackBack(0)南の島 

2005年03月06日

ローランド家

ローランド家では食事つきでした。

朝はパンとコーヒーですが、パンは固いフランスパン、更にハムや野菜が出てきます。テラスで準備するのは朝一で起きる旦那さんの役割です。

昼は邸内にいれば夜の残り物や、ラーメンなどを自分で作って食べていました。

夜は高級なフランス料理というイメージでなく、蟹やニューカレドニアの鹿肉、野菜など、大皿にあるものを取って食べる形式です。その方が、残った場合に再利用し易いからです。しかし残り物など食うと腹痛を良く起こしました。

蟹の場合はフィンガーボールがつきます。鹿肉は硬く、蟹も労力の割には食うところが日本の蟹の半分以下のような感じ。満腹感は少ないですが、割とあっさりした感じの食事が多かったです。社長の釣果の刺身が出たこともあります。但し私がほとんど食って、他の人々は余り食わなかったように見えました。

ただし、30年日本に親しんできた腹ではバヌアツの一般家庭食はきつかったようで、2ヶ月経つと何を食っても下痢という状態になりました。這うように日本人レストランへ行き、卵丼など食べると、薬を飲んだわけでもないのにたちまち全快しました。

バヌアツ人の伝統的な食事も後述しますが、こういう南の島でヨーロッパ的食習慣をそのまま持ち込んだ食生活は新人にはきついですね。冷蔵庫に入れておけば良いというものでなく、常夏の島は食物の傷み方も早いです。

issikikyurokusiki at 21:29|PermalinkComments(0)TrackBack(0)南の島 

2005年03月04日

ローランド家

ローランド家の家族は夫妻の他、
4歳になる息子がいました。

白人の夫とフィジー人の奥さんとの間の子は
黒い肌です。私に絵を書いて見せたり、
夫妻の不在時に私が帰って来ると、
寂しさの余り抱きついてきたりと、
物怖じしない天衣無縫な子供です。

夫妻の長女は既に結婚し、7歳になる子供がいます。
つまり、4歳の叔父と7歳の甥ということになります。
年取ってから生まれた子はかわいいといいますが、
夫妻は子供の教育にムチを緩めません。

食事の際にモノをこぼしたりすると
容赦なく食卓から退場させられ、
大人が静かにしているところではしゃぐと
容赦なくひっ吊るされて尻を叩かれます。

白人に限らずバヌアツの幼児教育は厳しいです。
どんなに貧しい人でも大人に無礼を働くと
容赦なくぶっ叩かれます。
しかしアザだらけというのは勿論ありません。

日本の教育の現状は結局、文明論に行き着くのでしょうか?
閉鎖空間でもダメだし、余りに外界に開けっぴろげでも困ります。
ただ、そう考えること自体、教育が分かっていないとも言えるでしょう。


issikikyurokusiki at 21:53|PermalinkComments(0)TrackBack(0)南の島 

2005年03月02日

ローランド家

ローランド邸は山頂の一軒家で、私がいた部屋はテラスの下で、10畳敷き以上はあるでしょう。これは何もお金持ちの贅沢ではなく、これくらいの部屋が当たり前の感覚だからです。バヌアツはオセアニアに属するだけに、家の造りはオーストラリアに似ています。

そんな部屋の中にベッド1つに机と椅子、更に台所と本家と独立したトイレとシャワーもあります。言ってみれば「離れ」に相当するものでしょう。他のベッドルームも広く、家具でビルが林立する印象の日本の家に比べるとゆとりのある感じに見えます。

ハウスガールといわれるお手伝いさんがいます。しかしここの女主人の態度は厳しく、甘やかしてはならないのかなと思います。「雇うにはまず洗わねばならない」というくらいの状態で、格差を感じます。

もっともこの国ではお金持ちは「神の御心を忘れたお金の亡者」などと言われます。そんな感覚はどうも日本に似ています。アイランダーという点で、日本人と共通点があります。




issikikyurokusiki at 23:01|PermalinkComments(1)TrackBack(0)南の島 

2005年02月28日

ローランド家

さて、マラポア半島の頂上にあるローランド家へ。バヌアツで相当の素封家で旅行会社とレンタカー会社を経営しています。

邸内は15畳敷きはあろうかという大きなリビングを中心に台所と、これも10条敷きのテラス、8条敷きくらいのベッドルームが4つあり、御殿のようです。

常夏の国なので暴風雨でない限りは朝食は遠くハイダウェイ島を望むテラスで。リビングにテレビなどは置かず、会話を楽しむという習慣です。月に1度は宴会が開かれ、40人くらいでも余裕の収容力です。

ローランド氏は白人なのですが、一度ローランド家縁戚大宴会が開かれたときなどは、黒白黄色40人以上が集まり、賑やかでした。しかし大部分がフランス語なので、私は黒人の少年をつかまえて、英語で話していました。

ローランド家は先祖代々のバヌアツ人ですが、やはり白人はお金持ちです。これに対し、黒人はニ・バヌアツと呼ばれています。人口の95%を占めるので、やっぱり貧しい人も多いです。しかし彼らは決して不幸な表情をしておらず、凶悪犯罪や内乱も起こらないのはなぜでしょうか?

issikikyurokusiki at 21:04|PermalinkComments(0)TrackBack(0)南の島